(小林)こんにちは サイボウズ株式会社
アクセシビリティエキスパートのーー
小林大輔と申します
本日は 「世界中のチームを
アクセシブルに」というタイトルでーー
サイボウズの
アクセシビリティ活動についてのーー
紹介を簡単にさせていただきます
まず初めに
サイボウズという会社自体の紹介をーー
させていただきます
サイボウズは
グループウェアと呼ばれるーー
チームでコミュニケーションを取るための
ソフトウェアを制作している会社です
具体的な製品としてはーー
チームのメンバー同士で
メッセージをやり取りしたりーー
スケジュールを共有したりするためのーー
“サイボウズOffice”と
呼ばれる製品があります
また チームメンバー同士で
情報を一元管理するためのソフトーー
“kintone”と呼ばれる製品も
作っています
サイボウズは
こうしたグループウェアーー
チームでコミュニケーションを取るための
ソフトを制作することでーー
“チームワークあふれる社会を創る”
という理想を実現しようとしています
世の中には たくさんのチームがあります
会社に所属している方であれば
会社を思い浮かべるかもしれませんが
それ以外にも 学校 病院 地域のサークル
NPO団体 ボランティア活動
本当に たくさんのチームがあります
サイボウズでは それぞれのチームが
チームワークを発揮してーー
よりよい社会が創られることを
活動の理想としています
サイボウズにとって
アクセシビリティというのはーー
単に CSR活動とか
ボランティア活動ではなくてーー
この“チームワークあふれる社会を
創る”という理想とーー
密接に関係しているものだと捉えています
サイボウズにとって
アクセシビリティとはーー
ユーザが
単に製品を使える能力ではなくてーー
サイボウズにとって
アクセシビリティとはーー
ユーザが
チームにアクセスできる能力のこと
ユーザが チームに参加して
チームに貢献してーー
チームで自分の力を発揮することを
サポートすることであると捉えています
サイボウズでは
アクセシビリティの活動をーー
継続的に行っているんですけどれもーー
特に去年から
アクセシビリティについてはーー
チームを立ち上げて
活動するようにしています
チームメンバーは
私 小林と デザイナーの西藤
それから
今年から入社した全盲のエンジニアの杉崎
あとは
ロービジョンのエンジニアのkotanori
この4人で活動をしています
具体的に どんな活動を
しているかということですがーー
大きく2つの活動に分かれています
1つは
会社をアクセシブルにするという活動です
これは サイボウズの
社内に対するアクセシビリティ
社員に対する啓発活動などです
具体的にお話をしていきます
もともとサイボウズにはーー
社員の多様性を尊重する文化が
根づいています
今回のコロナウイルスの前から
完全在宅勤務をしている社員もいますし
時差出勤をしている社員も
時短勤務をしている社員もいます
それから 育児や介護をしながら
働いている社員もいますしーー
サイボウズと ほかの会社とーー
副業(複業)しながら
働いている社員もいます
今回 全盲のエンジニアが
入社することになってーー
いろいろ それに対してーー
働き方をサポートするということが
出てきているんですけどーー
それについても 特別な社員に対して
特別に配慮しようということではなくて
社員の多様性を尊重する文化の
一環として 活動を行っています
具体的に
特に去年 取り組んだこととしてはーー
オフィスへの出社練習を通じてーー
オフィスに どんな問題があるのか
どこが歩きにくいのかーー
どこが問題になるのかを
一緒に検証する取り組みをしました
また 特にオフィスで
複雑な構造をしている場所についてはーー
触地図を製作して どんな物があるのかを
分かりやすくする試みもしています
あとは 必要なIT機器についてはーー
ひとりひとりに合わせて
整備するようにしています
スクリーンリーダーを
インストールしたりーー
あるいは 点字ディスプレイを
手配したりする活動をしています
ツールを手配するだけではなくて
社員に対してーー
アクセシビリティの勉強会も
継続的に取り組むようにしています
具体的に どんなことを
お話ししているかということですけれど
例えば
障害のある社員に登壇してもらってーー
障害のある生活について語ってもらう
ITの利用環境についてーー
語ってもらうというような
取り組みをしています
また 障害について 疑似的に
体験するような機会も設けています
また アクセシブルな
デザインや実装を学んでーー
製品作りに生かすというような
勉強会も開催しています
また 最近ですと
新入社員研修が始まったこともあってーー
アクセシブルな研修をするためには
どうすればいいかーー
アクセシブルな発表をするには
どうすればいいかというようなーー
勉強会も開催したりしています
ここまでで 簡単ですが
サイボウズの会社に対するーー
アクセシビリティの取り組みを
ご紹介しました
ここからは “社会を
アクセシブルに”ということでーー
特に 製品作りについて どんなところに
取り組んでいるかということをーー
紹介させていただきます
特に最近 取り組んでいるのは
ユーザビリティテストです
全盲の社員に対して
ロービジョンの社員に対してーー
あるいは 高齢者の社員に対してーー
本当に いろんな社員に対して
ユーザビリティテストを行ってーー
製品のどこに問題があるのかというのを
一緒に検証するようにしています
検証された問題についてはーー
チームメンバーみんなで
デザインをしたり 実装をしたりしてーー
改善するようにしています
これについては 複数人で
コードを編集できるソフトを使ってーー
プログラミングするようにしています
こうすることによって ある人は
通常の大きさでコードを編集する
ある人は
文字を拡大して コードを編集する
ある人は
スクリーンリーダーで 音声で聞いてーー
プログラミングをするというようなことが
できるようになっています
こうすることで より多くの社員がーー
アクセシビリティを高める活動に
参加できるようにしています
こうした取り組みを通じてーー
製品のアクセシビリティを
高めるというリリースもーー
どんどん できるようになってきました
kintoneについては 去年
モバイル版の全面リニューアルを行って
特に スクリーンリーダーの操作性を
改善する取り組みを行いました
今年は サイボウズOfficeのーー
アクセシビリティについても
取り組んでいます
スクリーンリーダーの
操作性を改善してーー
トップページのパーツや 通知一覧に
たどりつきやすくするための改修をーー
先月 行ったので こちらも是非
チェックしていただければと思います
ここまでで
会社をアクセシブルにする活動ーー
製品作りを通じてーー
社会をアクセシブルにする活動について
紹介をしました
こうすることによって
世界中のチームをーー
アクセシブルにできるんじゃないかなと
考えています
今日 お話しした内容については
詳細を“note”のーー
「サイボウズデザインマガジン」に
公開しています
“全盲社員の出社練習の様子”
“アクセシビリティ勉強会の様子”
“視覚障害の社員と
プログラミングをする様子”
それぞれ公開していますのでーー
興味があれば
是非 ご覧いただければと思います
また サイボウズでは アクセシビリティの
ポータルサイトを制作中です
サイボウズ製品のアクセシビリティ情報
それから サイボウズで
行われている社内啓発の勉強会やーー
プログラムについてを
公開していく予定です
こちらも
是非 ご覧いただければと思います
サイボウズからの発表は以上となります
ご清聴いただき ありがとうございました