【書き起こしテキスト】SmartHRのご紹介とアクセシビリティの取り組み

こんにちは SmartHR の金森と申します。よろしくお願いします。
「SmartHR の紹介とアクセシビリティの取り組み」ということで、サービスの紹介と SmartHR がアクセシビリティに取り組む理由やその取り組み内容ついて話したいと思います。
簡単に自己紹介させていただきます。
私は「金森悠」と申します。
株式会社 SmartHR でプロダクトデザイナーとして情報設計をしたり、コードを書いたりしています。
元々は Java エンジニアやフロントエンドエンジニアとして働いていたんですが、2020 年の 3 月に SmartHR に参加しました。
普段は uknmr という ID で活動しています。
インターネットやウェブが好きで、ティム・バーナーズ=リーやテッド・ネルソンといったウェブを作り上げてきた方々の歴史を特に好んでいます。
先日「インターネットと人権と私」というブログを書いたので読んでいただけると嬉しいです。

では SmartHR の紹介をさせていただきます。
SmartHR は人事・労務分野における「紙」をなくして、手続きを簡単にするクラウド型ソフトウェアです。
なぜわたしたちは紙をなくすのか
それは、人事労務を非効率にしているものが「紙」だからなんです。
同じ業務でも紙を使う業務と、紙を使わない業務、どのぐらいの差があると思いますか?
紙で行った場合の入社手続きの流れはこのような状態となります。
ステップ1からステップ12までと、煩雑なタスクとフローになりますが、SmartHR を使い、紙を使わない状態となると【次へ】
このステップはここまで簡略化することができます。なぜこのようなことが可能なのか、動画で紹介します。
入社の手続きにはこのような大量の紙の書類が必要です。
SmartHR なら、こういった紙の印刷をなくして手続きを完了することが可能です。
まず人事労務担当者は SmartHR にログインして、入社をする方を SmartHR に招待します。
入社をする方に SmartHR から招待のメールが届きます。必要な情報をフォームに入力して情報の提出を行います。パソコンからでもスマートフォンからでも対応が可能です。
情報が提出されたら人事労務担当者の方は、手続きに必要な情報の追加入力を行います。そうしますと、入社手続きに必要な書類が自動で作成されます。電子申請も数回のクリックで完了となります。協会けんぽにご加入の会社の入社手続きはオンラインのみで完結させることが可能です。
これが紙をなくして、業務を効率化した世界です。
そして SmartHR は、紙をなくすこと以外にもメリットがあります
動画でご覧いただいた通り、従業員本人が必要な情報を自分で入力するという機能があります。
これにより SmartHR には、入退社の手続きや雇用契約、年末調整によってさまざまな人事情報が集まります。
その情報は役所へ提出する情報でもあるため、正確な情報が保存されます。
人事情報を 1 つの場所に集約できることが大きな強みとなるんです。
ということで、人事労務手続きをウェブでできるようにし、ステップを減らしている SmartHR は圧倒的にアクセシブルなサービスであると言えます。

とは言えこれはサービスのコアコンセプトの話であり、プロダクトのウェブアクセシビリティに関して言えばまだまだ課題が多いのが現状です。
「社会の非合理を、ハックする。」とは SmartHR のミッションなんですが
ウェブアクセシビリティが原因で労働にアクセスできない、
ハックするどころか逆に非合理な仕組みになってしまう、なんてことがあってはならないですよね。
本当に必要な仕事に集中でき、そして従業員は、よりよい環境で安心して働くことができる。
働く人々が、みんなで生産性を高めていける。
そのような社会を、私達は SmartHR で実現していきたいのです。
また、私個人としても、SmartHR から日本を変えるんだ、という気持ちでやっていきます。
オープンでフラットな社風、ドキュメンテーションの活発さ、変化に柔軟で自立駆動なメンバー、中央集権ではなく分散型の意思決定、などなど SmartHR の組織文化にはウェブの思想に通ずるところが多くあります。
だからこそ SmartHR はもっとアクセシビリティを高める必要があるし、それができる土壌が整っているとわたしは考えています。
人事労務手続きが煩雑でこれまで働けなかった方々が労働にアクセスできるようになれば、日本の社会は少しずつ変わっていくのではないでしょうか。

最後に肝心の取り組みについて話したいところですが、まだ入社して日が浅いこともあり「これをやった!」と言えるようなことは正直何もありません。
方針としては「横断的に行うトップダウンアプローチ」と「ゲリラ的に行うボトムアップアプローチ」を考えています。
横断的に行うトップダウンアプローチでは技術顧問の採用や全社勉強会の開催、やっていき宣言の作成・展開、ガイドライン整備などを通して、自律的に動けるメンバーがより動きやすい環境を築いていきたいと思っています。
ちょうど先日、技術顧問をお迎えして「アクセシビリティとはそもそも何なのか?」「なぜ SmartHR がアクセシビリティに取り組まないといけないのか?」をテーマに第 1 回目の全社勉強会をオンラインで開催したばかりです。
ゲリラ的に行うボトムアップアプローチでは主に SmartHR のデザインシステムである SmartHR UI の改善を通したプロダクトへの反映とメンバーの育成をやっていきます。プロジェクトのロードマップに乗らない開発やレビューを通したマークアップ力の強化、開発組織向け勉強会の開催なども考えています。
どうやってやり始めたのか気になる方もいると思うんですが、SmartHR は「課題感を持った人が手を挙げてどんどんやってください」というとにかく自立駆動な組織文化なので、もともと課題感を持っていた私は手を挙げるだけでした。
私の話は以上となります。
今後 SmartHR のオープンな社風を活かしてアクセシビリティの取り組みもオープンに活動していく予定です。
就労環境のエコシステムに関わる企業やユーザーの皆様と協同して日本の就労環境を改善していけると嬉しいです。

最後まで視聴していただき、ありがとうございました。