聴覚障害を持つ方の最新事情<13時10分から13時50分>

これまで聴覚障害者にとって電話は無縁でした。ミニファックスからFAXを使用していましたが高価であり、送受信に時間がかかることからあまり実用的ではありませんでした。1990年代にはポケベルが出ましたが、それを使う聴覚障害者はわずかでした。1997年に携帯電話にショートメッセージができるようになり、次第に携帯電話でメール送受信する方法が普及し、現在ではスマホでメールやり取りをしたりTV電話をしています。しかし、これではお店や電話を必要とする所へは使えませんでした。そこで電話リレーサービスの出現で聴覚障害者の環境が今!大きく変わろうとしています!ご期待ください!

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    嶋本 恭規 氏

    公益社団法人兵庫県聴覚障害者協会 事務局長
    一般財団法人全日本ろうあ連盟 理事

    兵庫県淡路島出身。
    1997年から公益社団法人兵庫県聴覚障害者協会青年部役員に就任し、財団法人全日本ろうあ連盟元青年部長を務めた。他にも、元APYS役員(世界ろう連盟/アジア太平洋青年部役員)、一般財団法人全日本ろうあ連盟元スポーツ委員会事務局長や一般財団法人全日本ろうあ連盟元情報コミュニケーション委員会副委員長の経験もある。
    趣味は、黒鯛釣り・ドライブ・スタバ巡り・観賞魚・旅行・PCいじり。
    メッセージ:「一心不乱」「精神一到何事か成らざらん」「ろうあ者として誇り、手話の誇りを持とう!」「未来は青年のもの!」

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    三浦 宏之 氏

    株式会社プラスヴォイス 代表取締役

    聴覚障がい者が直面する情報コミュニケーションバリアに着目し、1998年(平成10年)宮城県仙台市に有限会社プラスヴォイスを設立。以来、一貫してICTを活用した聴覚障がい者の情報通信バリアフリーに力を注ぐ。茨城県東海村の臨界事故、新潟県中越地震などではICTを駆使した被災地の聴覚障がい者への情報提供支援活動を手がけ、東日本大震災をきっかけとした日本財団電話リレーサービスの礎を築き、聴覚障がい者の通信インフラ普及に努める。
    現在、厚生労働省、東京都、港区(東京)、荒川区、飯能市の行政機関や、航空会社ANA、三菱UFJ銀行等の大手企業に遠隔手話通訳と音声文字変換システムを搭載したトータル支援システムや電話通訳サービスを提供。長年の課題であった聴覚障がい者と職員との円滑なコミュニケーションを実現。聴覚障がい者の社会参加促進に寄与している。
    また、プロカメラマンとして聴覚障がい者の就労支援にも力を入れ、聴覚障がい者の視覚的能力を活かしたカメラマンやクリエイターを育成し、2020年東京オリンピック・パラリンピックでの聴覚障がい者の活躍の場を創造している。